中古マンションの仲介手数料無料 スターフォレスト 公式サイト > ブログ > 仲介手数料 > 仲介手数料不要の中古マンションは怪しい?なにか理由があるの?理由や仕組みを解説

2019.12.26 

仲介手数料不要の中古マンションは怪しい?なにか理由があるの?理由や仕組みを解説

Pocket

  • そもそも仲介手数料とは?
  • いくらぐらい払うものなの?
  • 無料にできるものなの?

この記事では上記のような疑問を中心に、仲介手数料不要の中古マンションは怪しいかを解説していきます!

中古マンションを購入する場合、不動産業者に仲介を依頼するケースがほとんどでしょう。そして、不動産業者の中には、仲介手数料不要としている業者が存在します。仲介手数料が無料ならば購入者としては嬉しいですが、「なにかあるのではないの?」と不安に思ってしまうもの。

このような不安を払拭するために、仲介手数料不要のカラクリについて確認していきましょう。

目次

仲介手数料不要で購入できる中古マンションは怪しい?

仲介手数料のポイントをかんたんにまとめると以下のようになります!

  • 仲介手数料とは不動産業者に払う成功手数料のこと
  • 仲介手数料の目安は簡単に計算できる
  • 仲介手数料は絶対に支払わなくてはならないものではない!

仲介手数料は「絶対に支払わなくてはならないもの」と考えている方も多いでしょう。しかし、実は仲介手数料を支払わなくてはならない法的義務は存在しません。

損をしたりだまされたりしないためにも、ポイントを詳しく確認していきましょう。

仲介手数料とは 不動産業者に払う成功手数料のこと

中古マンションを購入する場合、不動産業者に仲介をお願いして契約や物件探しを進めていくことになるはずです。不動産業者は買手であるあなたのために、大量の物件情報の中から希望にあった物件を探し出し、契約などの手続きを手伝ってくれます。

これらの手続きに対する報酬として、買手が支払うのが仲介手数料です。

ここで注意しておきたいのが、仲介手数料は「成功報酬」であるという点です。ですから、「中古マンションの内覧をしてみたけれど気に入る物件はなく契約をしなかった」あるいは「購入申込はしたけれど、いろいろな事情がありキャンセルになった」といった場合は、中古マンションの購入が「失敗」していますから、成功報酬である仲介手数料は発生しません。

悪質な不動産業者は「物件を紹介してあげたのだから仲介手数料を払って!」などと言ってくることもありますが、契約成立していないのならば支払う必要はありません!

中古マンションの引き渡し時や、中古マンションの購入が決定し契約が締結されてから、不動産業者に支払います。

仲介手数料の目安は簡単に計算できる

仲介手数料はいくらでも請求しても良いものではありません! 法律によって上限金額が決められています。上限金額は以下の計算式で算出可能です。

  • 200~400万円の物件:仲介手数料=物件価格×4%+2万円+消費税
  • 400万円以上の物件:仲介手数料=物件価格×3%+6万円+消費税

そして、ほとんどの不動産業者はこの上限金額ギリギリの金額を仲介手数料として請求する傾向にあるのです。

ですから、仮に2,000万円の中古マンションを購入した場合、72万円ほど必要になってきます。

仲介手数料は絶対に支払わなくてはならないものではない!

仲介手数料無料と聞くと、なんとなく裏がありそうな気がするはず。しかし、実は仲介手数料は絶対に支払わなくてはならないものではないのです!

仲介手数料の上限金額は法律によって決められていますが、実は、下限となる金額は法律で決められていません。下限がないので、極端な話をすると、無料でも構わないということになるのです。

しかし、仲介手数料は不動産業者の収入源の一つです。支払うべき法的根拠がないからといって、請求された仲介手数料を支払わなくても良いということにはなりません。

ただし、不動産業者の中には、仲介手数料を無料や半額にしているケースが見られます。このような不動産業者は理由があって無料になっているので、仲介手数料を支払わなくてもよいのです!

【覚えておこう】仲介手数料不要にできる理由と仕組み

仲介手数料は下限が決められていないので、無料でも良いということを確認しました。実際、仲介手数料を無料にしている不動産業者は意外と多いのです。では、なぜ仲介手数料を無料にできるのか、仕組みや理由を確認しておきましょう!

中古マンションの売手からの仲介手数料のみで営業している

中古マンションの売買契約時、不動産業者は、中古マンションの買手からだけでなく売手からも仲介手数料をもらうことができます。

売手からも買手からも仲介手数料を得ることができれば多くの利益を得ることが可能です。しかし、不動産業者の中には、広告費用や人件費の無駄を徹底的に省くことで、売手からの仲介手数料のみで営業しているケースがあります。

企業努力による利益を買手に還元してあげているわけです!

中古マンションの売手が仲介手数料を負担している!

中古マンションの売買契約時、不動産業者は、中古マンションの買手からだけでなく売手からも仲介手数料をもらうことができます。

中古マンションの売手側に「物件を早く売りたい!」といった理由があって、売手が買手の仲介手数料も負担し、2倍の仲介手数料を支払っていることがあります。このような中古マンションの場合は、買手側は仲介手数料を支払う必要がありません。

このような事情があって、仲介手数料が無料になっているケースが中古マンションの場合は多くあるのです。

不動産業者が保有している中古マンションだから

不動産業者の中には、仲介事業だけでなく、中古マンションなどを保有して販売を行っている場合もあります。仮に、買い手が不動産業者保有の中古マンションを購入した場合、不動産業者は仲介手数料を取らなくても、マンションの売上金によって利益を得ることが可能です。

自社物件だからこそ、無料にできているという理由があるわけです。

仲介手数料無料の中古マンション購入時に気をつけたいこと

仲介手数料無料であっても、裏があるというわけではありません。しかし、不動産業者の中には悪質な業者もあり、仲介手数料無料と謳いつつも、他の項目でお金を取っていることがあります。

悪質な業者に騙されないためにも、以下のチェックポイントを確認して購入するようにしましょう。

  • なぜ無料にできるかの理由がHPなどに明記されているか?
  • 他の費用が通常よりも上乗せされていないか?
  • 物件価格に仲介手数料が上乗せされていないか?
  • 事故物件などの裏がある物件ではないか?

仲介手数料無料の中古マンションには飛びついてしまいがちですが、なぜ無料にできているのか? 見積書などによくわからないお金がないか? 物件価格は相場と違って高くなっていないか? といったことを確認しておきましょう。

また、自殺者が出たといった過去があって、早く売りたいから仲介手数料を無料にしているケースもあります。価格だけでなく、その物件に瑕疵がないかをチェックしておくようにしましょう!

おわりに 仲介手数料無料でも怪しくない!

仲介手数料無料の中古マンションだからといって「裏があるのではないか?」と身構える必要はありません。そもそも仲介手数料を支払わなくてはならない法的な根拠はないのです。

ただし、仲介手数料無料で宣伝しながら、他の名目でお金を取る悪質な不動産業者があるのも事実!

仲介手数料無料の仕組みをきちんとおさえておき、仲介手数料無料の中古マンションを購入するときには「なぜ無料にできるのか」の理由を確認し、損をしないようにしましょう!

Pocket

この記事を監修した人

スターフォレスト代表取締役
増田浩次(ますだこうじ)

埼玉県出身。親族の大半が不動産業界を営んでいたことから、自身も不動産業界へ入って30年近くが経ちます。モットーは、お客さまに喜んでいただけるような的確な提案をすること。お客さまには物件の良いところも悪いところもすべてお話しています。
宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、損保募集人資格を所持しておりますので、住宅ローンや資金計画のご相談・アドバイスもお任せください。

> 増田に対するお客様の声

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

2021.03.03 

「新築一戸建てを仲介手数料無料で購入」するには?購入時のポイントや仕組みを解説

新築一戸建てを購入する際、諸費用はなるべく抑えたいところです。その諸費用の中でも、仲介手数料は物件価格の3%程度(価格によっては4〜5%程度)かかり、特に大きな・・・

→続きを読む

2021.02.26 

投資用にアパートやマンションをまるっと一棟購入したい!仲介手数料無料にできる?

株式よりもリスクが低く、一方で銀行貯金や公的債権よりも投資利回りが良いとされる「不動産投資」。 投資の世界では「ミドルリスク・ミドルリターン」と呼ばれ、現・・・

→続きを読む

2021.02.26 

土地の購入にかかる仲介手数料はいくら?不動産会社の選び方も解説

不動産購入時に必要となる「仲介手数料」。マンションや戸建てと同様に、土地を購入する場合においても仲介手数料が発生します。 そして土地購入後に注文住宅を建築・・・

→続きを読む

2020.11.05 

仲介手数料無料はデメリットがある?不動産屋の儲けはどうなるの?

不動産を売買する際に発生する仲介手数料。その金額は一般的に物件価格の3%程度と、売買にかかる諸費用の中でも特に大きな割合を占めていますが、昨今では「仲介手数料無・・・

→続きを読む

カテゴリ

人気記事

新着記事