映画「男はつらいよ」シリーズで有名になった葛飾区は、映画のイメージそのままの下町色の強いエリアです。
統計では、区内に占める住宅地の割合が7割、住宅1戸あたりの居住室数が東京23区内で1位となっています。
このことから、古き良き下町で、家族が何世代にも渡り同居していることがわかります。
ただ、1住居あたりの平均敷地面積は23区内18番目で、大家族が狭い住宅でプライバシー確保に苦労しながら暮らしている様子が伺えます。
また葛飾区内には、小規模の家族経営的な会社が多い特徴もあります。
都市開発が計画的に行われないまま、古くからの住人が長く住んでいるこの街は、地震や津波対策を充分にとっておかないと災害時に思いがけず大きな被害を出す危険性もあります。
この葛飾区に住むメリットは、都内23区の中でも、生活にコストがかからない、物価の比較的安い地域だということです。
区内の中古マンション価格も、2000年以降建てられた3LDK、63㎡物件でも2250万円となっています。
区内には東西に走る京成本線、その北側には常磐線が走っています。
常磐線なら、金町駅から上野駅までは約27分、京成本線金町駅から上野駅へは約25分、浅草駅へは、30分強です。
ここから都内の各地域へ移動したとしても1時間もあれば都内23区のいずれかに到着することは可能です。
都内他地域へ通勤するなら、これらの路線沿いに物件を探しましょう。
京成本線沿いで幾つか中古マンション物件を紹介すると、青砥駅徒歩11分、3LDK、60㎡超、築20年で2,480万円、京成高砂駅徒歩3分、58㎡、2LDKで2,780万円となっています。
築年数にあまりこだわりがなければ物件数が多いので、購入後のリフォーム次第では、大変魅力的な家を持つことが出来そうなエリアです。
東京中心部への通勤の利便性が高いこともメリットなので、中古マンションを購入するなら、実際に物件を見て探すようにしましょう。
この記事を監修した人
スターフォレスト代表取締役
増田浩次(ますだこうじ)
埼玉県出身。親族の大半が不動産業界を営んでいたことから、自身も不動産業界へ入って30年近くが経ちます。モットーは、お客さまに喜んでいただけるような的確な提案をすること。お客さまには物件の良いところも悪いところもすべてお話しています。
宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、損保募集人資格を所持しておりますので、住宅ローンや資金計画のご相談・アドバイスもお任せください。