住宅購入の際の資金計画と見学について
住宅購入の流れとして、まず、予算に応じて新築か中古か、一戸建てかマンションか、物件の種類を決め、資金計画を立てることになります。
資金はどれぐらいあり、そのうちいくらを頭金、その他の初期費用に使えるのか考えます。 たいていは住宅ローンを組むことになりますが、いくら借入できるのか、毎月の返済額がいくらまでなら問題なく返済できるのか、など、やはりお金のことを良く考えるのが大事です。
資金計画を立てたら、資金に応じて希望に合った物件をいくつかセレクトすることになります。 新聞広告、不動産関連の情報紙、ネットなどで物件を探し、現地に見学に行くことになります。
希望の物件が見つかっても、すぐには契約せず、やはりいくつかの物件を見学し、よく比較検討することが大事です。 比較検討することで、一番希望することは何か、外せない条件は何か、把握できるようになります。
希望の物件が見つかっても、すぐに契約せず、施工不良は無いか、問題個所が無いか等、住宅診断を受けてよくチェックします。 診断は新築でも中古住宅でも専門家に依頼することです。
中古住宅でリフォームを考えているのなら、リフォーム業者にも物件を一緒に見てもらい、リフォームにどれくらいかかるか診てもらうのも良いでしょう。
住宅ローンの流れは
住宅ローンを組むには事前審査に通らなければいけませんが、事前審査は通常2~3営業日くらいで結果がわかります。
売買契約が済むと本審査に入り、本審査で年収に応じた返済の負担割合、職場の勤務年数や雇用形態、他のローンなどの借入れ状況、健康状態などがチェックされます。
民間の住宅ローンの場合、信用保証会社の利用や、団体信用生命保険への加入が申込資格条件として義務付けられているので、融資を受ける銀行だけでなく、信用保証会社や生命保険会社による調査もあります。 これら審査に無事通ったら、金融機関から融資承認書が発行されます。
住宅ローンを組む際、手続きが良く分からないのなら、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーなどの資格を持った専門家に相談すると良いでしょう。
不動産会社によっては住宅ローンのための相談に応じ、専門家を紹介してくれるところもあります。 不動産会社の提携ローンだと住宅に関する適合審査が不要になったり、金利引き下げなどを受けられる場合もあります。
住宅ローンの審査に通らなかったら
住宅ローンの審査に通らなかったのなら、必要なお金を現金で用意するか、他の住宅ローンを検討することになりますが、いずれも不可能なら住宅購入はできません。
この場合、住宅ローン特約により支払済みの手付金は全額返金されます。 ただ、自分から購入をやめたいと考え、故意に住宅ローン契約に必要な書類を提出しなかった、などの場合、住宅ローン特約は適用されません。
この記事を監修した人
スターフォレスト代表取締役
増田浩次(ますだこうじ)
埼玉県出身。親族の大半が不動産業界を営んでいたことから、自身も不動産業界へ入って30年近くが経ちます。モットーは、お客さまに喜んでいただけるような的確な提案をすること。お客さまには物件の良いところも悪いところもすべてお話しています。
宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、損保募集人資格を所持しておりますので、住宅ローンや資金計画のご相談・アドバイスもお任せください。