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2020.11.05 

仲介手数料無料はデメリットがある?不動産屋の儲けはどうなるの?

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不動産を売買する際に発生する仲介手数料。その金額は一般的に物件価格の3%程度と、売買にかかる諸費用の中でも特に大きな割合を占めていますが、昨今では「仲介手数料無料」を謳う仲介会社も増えています。

諸費用を極力少なくしたい方にとっては、とてもありがたい仕組みですが、一方で「無料」と聞けば「そんな良い話なんて無い」「かえって高くつくのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、たとえ「仲介手数料無料」であっても、信頼できる不動産会社であれば安心して取引することができます。先にデメリットがある場合についても知っておくことも大切です。
たとえば、

  • 条件によっては無料にできない物件もある
  • 物件価格に手数料分が上乗せされている可能性がある

などがデメリットとして挙げられます。

今回は仲介手数料無料のデメリットを詳しく紹介しつつ、そもそもなぜ仲介手数料を無料にすることができるのかもわかりやすく解説していきます。

目次

仲介手数料無料のデメリットとは?

まずは仲介手数料無料のデメリットをみていきましょう。

無料にできない物件がある

「仲介手数料無料」と謳う不動産会社であっても、条件によっては無料にできない物件もあります。

ひとつは、売主側に仲介会社がいる場合です。
特に売主が一般消費者(個人)である場合は、売却活動を委託されている特定の不動産会社が介在している場合が多く、無料にすることが難しいケースが多いです。

さらに、購入する物件があまりに遠方である場合には、不動産会社の取り扱い圏外であることもあります。
そのため、いざ購入する際に「実は無料にできません」とならない様、購入相談される際には希望される不動産の種別やエリアなどを明確に伝えておく必要があります。

物件価格に手数料分が上乗せされている可能性がある

仲介手数料は無料だけれど、物件価格に手数料分が上乗せされている可能性もゼロではありません。
売主が不動産会社である場合は、一般的に「仲介手数料無料」と広告することで、よりたくさんの集客を図ろうと考えます。しかし、実は仲介手数料分がしっかり物件価格に上乗せされている、という可能性もあるのです。

したがって、「仲介手数料無料なのに、かえって多く支払ってしまう」というリスクもあるわけです。
そうならないためにも、まずは検討されている物件の周辺相場を調べることが重要です。最近では、特定のエリアやマンションの相場をネットで簡単に調べられますので、事前にチェックすることをおすすめします。

不動産会社は仲介手数料無料だと儲けがない?

そもそも、仲介手数料無料だと不動産会社(仲介会社)の儲けはあるのでしょうか。
結論から言えば、仲介会社は仲介手数料を無料にしても、条件を満たしていればしっかり儲けを出すことができます。

その条件とは、取引の形態が「両手仲介」である場合です。
不動産取引は、売主と買主がいて成立します。ここで仲介会社はその間を取り持ち、売買交渉や手続きを代行することで手数料収入を得ています

そして取引の際、仲介会社は売主側の仲介会社と買主側の仲介会社の2社が介在している場合と、仲介会社が1社単独で、売主側と買主側の両方の代理人として介在する場合があります。
なお、不動産業界では2社である場合を「片手仲介」、1社である場合を「両手仲介」と呼んでいます。

片手仲介では、仲介会社はそれぞれ代理をする片方から仲介手数料の支払いを受けます。一方、両手仲介は1社で売主側と買主側の代理人の2役をこなしているため、両方から仲介手数料の支払いを受けることができます。

つまり、「仲介手数料無料」と謳う仲介会社は、この両手取引を専門に扱うことで、一方の仲介手数料を無料にしても、片方からは必ず仲介手数料を得る仕組みとなっているのです。

大手仲介会社は無料にすることが難しい

ちなみに、皆さんがよくCMなどで目にする大手不動産会社では、ほとんどの場合、仲介手数料を無料にすることができません

大手仲介会社では多くの店舗や営業マンを抱えているため、たくさんの固定費や人件費を負担する必要があります。固定費の負担が大きい分、片方でも仲介手数料を無料にしてしまうと営業を継続することが難しくなるのです。

さらに、大手の知名度が故に一般消費者からの売却物件を多く預かっているため、その販売活動のために多額の広告宣伝費を使う必要もあります。
これらの理由から大手仲介会社では、仮に両手仲介の取引であっても無料にすることは難しいのです。

仲介手数料無料にできる不動産とは?


デメリットでもお伝えしたとおり、すべての不動産が仲介手数料を無料にできるわけではありません。
では、どのような不動産であれば無料にできる可能性が高いのでしょうか。

売主が不動産会社である

売主が不動産会社である場合は、売主自らが販売活動や売買手続きを行うため仲介会社が存在せず、仲介手数料は発生しません。
しかし、デメリットで挙げたように、物件価格が相場よりも高い可能性もありますので、周辺相場は必ず調べる様にしましょう。

買主が買取り業社である

売却される際にも、買主が買取り業者である場合は仲介手数料を無料にできるケースがあります。
買取り業社に売却する場合、買取り業社の利益分などを差し引かれるため、売却価格は相場よりも少し低くなりますが、一方で買主がプロということは、売却期間が長引くことなく、さらに手続きも簡便であるため、現金化を急ぐ方にとっては大きなメリットがあります。

仲介会社選びは慎重に

ここまで仲介手数料無料のデメリットと、無料になる仕組みを解説しました。
仲介手数料無料の取引であっても、売買の目的にマッチすれば大きな金銭的メリットがあることをご理解いただけたと思います。

しかし、不動産取引は仲介会社や担当者の質が売買の成功と失敗に大きく影響します。単に「無料」ということで選ばず、取引実績をしっかり確認し、担当者との面談をしたうえで仲介会社を選ぶことが重要です。

スターフォレストは、各種不動産の知識に詳しい少数精鋭のスタッフが対応するため、安心・安全な取引を実現できます。
また大手仲介会社とは違い、少数だからこそお客様に1円でも安く購入してもらえることで差別化を図ることをモットーとしていますので、是非ご相談ください。

値引き交渉のコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
中古マンションの値引き交渉を成功させる秘訣3つ。仲介手数料を無料にするには?

まとめ:信頼できる不動産会社であれば、仲介手数料無料はメリットが大きい

「仲介手数料無料」にはデメリットがある一方で、大きな金銭的メリットがあることがわかりました。

ただし、すべての不動産において無料になるわけではないため注意が必要です。
まずは、ご自身の売却する不動産に関すること、購入を希望されるエリアや不動産の種別など、仲介会社へご相談することがおすすめです。

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この記事を監修した人

スターフォレスト代表取締役
増田浩次(ますだこうじ)

埼玉県出身。親族の大半が不動産業界を営んでいたことから、自身も不動産業界へ入って30年近くが経ちます。モットーは、お客さまに喜んでいただけるような的確な提案をすること。お客さまには物件の良いところも悪いところもすべてお話しています。
宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー、損保募集人資格を所持しておりますので、住宅ローンや資金計画のご相談・アドバイスもお任せください。

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